ピンクゴールド以外のカラーゴールド
こんばんは。
MIKOTOです。
今回は、ピンクゴールド以外のカラーゴールドについてお話したいと思います。
まず、カラーゴールドは、金に別の金属を混ぜ合わせなければ、作ることができません。純金のカラーゴールドというのは無く、強いて言えば、それは単にゴールドです。
カラーゴールドには、K18やK10が使用されるのが一般的です。K18というのは、全体の重量のうち、金が75%含まれている金属(K10は金が約42%)のことを指します。金属が他の金属と一緒に溶かして混ぜ合わせることを合金と呼びますが、カラーゴールドは、金と他の金属を混ぜ合わせたものですので、正に合金です。
ジュエリーに使用されるカラーゴールドは、それぞれの色合いが特徴です。ただ、それだけではありません。ジュエリーに合金を使用するメリットとしては、純金よりも安いこと、純金と比べて硬さやバネ性が増加し、耐久性も高くなることです。耐久性が高くなるということは、ジュエリーをデザインする上でとても重要です。なぜなら、加工がしやすく、使っている最中も壊れにくいからです。では、カラーはどのように違いを出すのでしょうか?
K18を例に見ていきます。K18は75%が金です。そして、残りの25%の金属を「割金(わりがね)」と呼びます。割金に使用される金属の基本は銀と銅です。カラーは、銀と銅の含有比率を変えたり、パラジウムなど別の金属をさらに追加することによって、変えることができるのです。
代表的なカラーは、イエローゴールド、レッドゴールド、ピンクゴールド、グリーンゴールド、ホワイトゴールドなどです。各カラーの組成は以下のようになっています。
イエローゴールド:金75%、銀12.5%、銅12.5%
レッドゴールド:金75%、銀0%、銅25%
ピンクゴールド:金75%、銀4%、銅19%、パラジウム等2%
グリーンゴールド:金75%、銀25%、銅0%
ホワイトゴールド:金75%、銀0%、銅0%、パラジウム等25%
割金のうち銀の割合が高いほど、グリーンゴールドに近づきます。そして、銅の割合が高くなるほどレッドゴールドに近くなります。ここでの割金は一般的な比率を示していますが、固定されているものではありません。従って、メーカーやブランド独自の色合いを作ることが可能になるわけです。
(参考図書:ジュエリーの基本ブック 宮坂敦子 著/株式会社誠文堂新光社)
今日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。